世界の水危機が女性に与える不釣り合いな影響
太平洋の真ん中、ハワイとグアムのほぼ中間にマーシャル諸島共和国(RMI)がある。数百の小さな島々と約30の環礁(中央にラグーンがあるリング状の島)からなるこの国は、陸地というより海が多い。しかし、四方を水に囲まれているにもかかわらず、6万人の住民はこれまで清潔な飲料水を安心して手に入れることができなかった。
マーシャル諸島の住民の多くは、このような遠隔地では水道設備よりも設置や管理が簡単な、伝統的な雨水利用を長い間利用してきた。しかし、水滴が屋根に落ち、集水システムに流れ込むと、水は動物のフンやゴミからバクテリアに汚染される可能性がある。干ばつ時に使用される地下水も、海面上昇によって地下の淡水帯水層に塩水が浸入しているため、悪いとは言わないまでも同じように悪い。住民たちは、胃腸炎やコレラのような水系伝染病で頻繁に病気になり、栄養失調やその他の健康問題を引き起こした。RMIの環境保護局(EPA)の総責任者であるモリアナ・フィリップは、「私たちは、これらの水系伝染病に苦しむ人々や子どもたちに薬を提供したり、治療したりするために、非常に多くのお金を費やしてきました」と説明する。
清潔な水の不足はマーシャル諸島に限ったことではない。2023年のユニセフの報告書によると、世界中で22億人以上の人々が、安全に管理された飲料水を利用できていない。農村部や貧困地域では、水処理のインフラが確立されていないため、住民は未処理の井戸水や降雨、湖や小川などの地表水を飲むしかない。しかし、インフラの老朽化や政府の管理不行き届き(ミシガン州フリントの例)、あるいは自然災害(ミシシッピ州ジャクソンの例)によっても、きれいな水を利用できないことがある。
その他のコンテンツを見る
チームから
スクワッドメンバーやアンバサダー、ブランドパートナー、ソーヤーチームなど、私たちのコミュニティとのキャンプファイヤーでの会話。