皮膚は身体の外側全体を覆っている。表面積と重量の点で、身体の中で最も大きな器官のひとつである。主な機能は以下の通り。
保護。
体温調節。皮膚からかなりの熱が失われる。
排泄。汗の蒸発は皮膚を冷やす働きをする。また、少量の老廃物や塩分が汗を通して体外に排出される。
感覚。
ビタミンDの生成。日光や紫外線が当たると、皮膚にある物質が変化し、食物からカルシウムやリン酸を吸収するのに必要なビタミンD3が生成される。
皮膚には主に表皮と 真皮の2つの層がある。
表皮
表皮は、身体を保護するシールドの役割を果たす細胞の外側の層である。厚さ約0.12mmの細胞が密に詰まった薄い層で構成されている。足の裏や手のひらなど、常に圧力や摩擦を受ける部分では、かなり厚くなる。表皮の細胞は約1ヶ月しか生きられないため、表皮は常に再生している。
表皮は以下の5層からなる:
- 角質層(一番外側の層)。この層は、平らで密に詰まった、さまざまな層の死んだ細胞で構成されており、衣服との摩擦などの擦過によって常に失われている。失われた細胞は、表皮のより深い層の細胞と常に入れ替わっている。
- ルシダム層(第2層)。ほとんどが密に詰まった細胞からなり、外側の境界は不明瞭である。皮膚の厚い部分で最も顕著で、場所によっては存在しない。
- 顆粒層(第3層)。細胞は扁平になり、約3層に分かれている。この層の名前は、細胞内に顆粒が存在することに由来する。顆粒が大きくなると核が崩壊して死滅するため、この層の一番外側の細胞は死滅している。
- 棘層(第4層)。細胞はやや扁平になる傾向がある。顕微鏡で見ると、他の細胞とつながっているように見える。
- 基底層(一番下の層)。真皮の上に直接位置する。表皮の上層で失われた細胞を補う。紫外線から肌を守るためにメラニンが生成される。
真皮
真皮は基底層のすぐ下に位置し、皮膚の第二の主要部分である。厚さは場所によって異なるが、平均約2mm。真皮には血管、リンパ管、神経が通っている。また、特殊な腺や感覚器官もある。以下のような2つの層がある:
- 乳頭層(最上層)。指紋や足跡のパターンの隆起を形成する突起を含む。温度や圧力の変化に反応する特殊な感覚受容器と毛細血管ループを含む。
- 網状層(最下層)。様々な方向に走る高密度の繊維で構成されている。適切に処理されると、牛の真皮のこの層は革になる。
参考文献基礎人体解剖学(アレクサンダー・P・スペンス著)第3版。
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